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情報を遮断し、情報を選ぶこと

ラジオ・テレビそしてインターネットの普及によって、わたしたちは人類史上かつてないほど大量の情報を浴びるようになりました。日々、わたしたちは世界各地のニュースや国内のゴシップ、さまざまな広告、SNS上でのやりとり、ネットにあふれるハウツーなどに触れ、そのたびにその情報を脳内で処理しています。

しかし、人間の脳の処理能力には限界があります。
よって、毎日の生活を雑多な情報で埋め尽くしてしまうと、いちばん知りたいこと・いちばん理解したいこと・いちばんできるようになりたいことにまで頭が回らなくなります。特に成長期の脳ほど、そうです。

これは松本一個人の経験上の感想ですが、スマホを早くに手にする子ほど学力が伸びません。逆に高い学力を得ていく子ほど、テレビやネットから遮断された環境に身をおいています。
東大に進学したある生徒は、小学生のころテレビばかり見ていましたが、それを見かねた父親が彼の目の前で大インチのテレビ画面を破壊しました。以来、その家庭にはテレビもネットもなく、おのずと勉強と本と周囲の自然が彼の興味の対象となったそうです。

以上は極端な例で、ネットのない生活は現代のわたしたちには難しい。実際、塾生の多くがスマホあるいはタブレットを日常的に使用していると思います。

だからこそ、自分の見聞きする情報を選ぶことが大切です。そのゴシップニュースは、SNS上のコメントは、YouTubeの動画は、わたしにとって本当に必要な情報なのか。若く、成長途上で、可能性に満ちているこの脳に、栄養となるようなものなのか。

そうした観点で情報を取捨選択し、自分の脳を鍛えていってほしいと思います。

進学塾センシン
塾だより2021年11月号より

*生徒・保護者向けに月一で発行している「塾だより」から、主要な記事を抜粋して公開しています。

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